東洋医学の考え方
東洋医学というと、何か魔術めいた印象をお持ちの方も多いかと思います。それはわたしたちが普段お世話になっている西洋医学との違いが、そう思わせているのではないでしょうか。
投薬や手術によって悪い部分を直接治療するのが西洋医学の基本といわれます。一方、東洋医学は、直接患部を手当てすることはありません。なのに症状が良くなるというわけですから、やはり魔術(・_・?)。
東洋医学の考え方の基本は3500年前に遡ります。人体は「気」(生命活動を営み、健康を維持する源)、「血」(体内を巡って栄養を与えるもの)、「水」(体調を整える体液・リンパ液)この3つのバランスがうまくとれている時が健康な状態であり、バランスが崩れると病気になってあらわれる。という考えです。
患部を直接治療する西洋医学との大きな違いともなりますが、人体を全体で捕らえた療術法である東洋医学に基づけば、決して患部を直接手当てすることはありません。
ですから「肩こりがひどいので肩のあたりを」「足がむくんで辛いので足を」というマッサージでは、その場凌ぎにしかならないことがおわかりいただけると思います。ちなみにタイ古式マッサージでは、手首や手指の付け根あたりも押しもみしますが、これが肩こりに効くとされています。