タイ古式マッサージを受けるときの心構え
体全体の力を抜いてリラックスすることがもっとも大切です。
マッサージを行なう前にタイ人は合掌します。この時同じように合掌し手のひらのぬくもりを意識しながら、鼻から息を吸い口から吐くという深呼吸を数回繰り返すととてもリラックスできます。
この合掌はタイ人のあいさつと祈りの姿勢でWAIといい、タイ人の方々と接すると様々な場面で頻繁に遭遇します。尊敬やお礼の意が込められていますが、タイ古式マッサージの場合、療術を授かり受けたことへの感謝と、自らの精神統一を図ります。先人が長い年月をかけて作りあげてきた文化には、奥深い意味と価値があるものです。
そして、タイ古式マッサージは、人間の体の反射作用にゆだねますので常に受け身の体制をとるために体全体の力を抜きます。施術中はほぼ下図の4つの姿勢がとられますので、枕やタオルなどを使ってラクな姿勢を維持しましょう。
また、タイ古式マッサージの重要なポイントに“Meditation”があり心を落ち着かせ何ごとも考えないことが大切です。
こんな言葉はないでしょうが、“Meditation Healing(瞑想医術)”です。もともと「ヨガ」には“Meditation”が基本にあります。欧米ではタイ古式マッサージに日本の座禅の心得を取り入れたオリジナルがあるほど「精神」を重要視しています。このイメージを理解し心得ると本来のタイ古式マッサージが堪能できるできるはずです。
●日本のタイ古式マッサージセラピストについて
現在日本国内にもたくさんのタイ古式マッサージ店があります。若い人や女性にも人気があり、日本人セラピストも急増しています。「意志の疎通ができる日本人の方がいいわ」という方は、日本人セラピストのいるお店がいいでしょう。
本場ということになると、やはりタイ人セラピストとなるかと思います。
日本語ペラペラのベテランもたくさんいますが、外国人ですから中にはまだあまり日本語のわからないタイ人もいます。その辺はお客としても臨機応変に受け止めなければならないこともあるでしょう。
もともとタイ古式マッサージは、お客の要望に応じて施術するマッサージと違って、教えられた手順で行うマッサージで、施術者任せです。多少の要望には応えてくれると思いますが、もし要望が細かいようでしたら、やはりタイ人でも日本語のわかる施術者を指名する必要があるかもしれません。
なお、くちこみサイトやお店を評価するサイト、投稿サイト、掲示板などでお店を評価する人を見かけますが、ほとんど当てにならないと思います。上手なのはお店ではなく、セラピスト次第です。どんな業種のお店も上手下手はあるものですから、なんだかんだいっても、自分で受けて見なければその善し悪しはわかりません。