タイの伝統紋様とファッション
タイへ出かけて実際に寺院に彫られた文様を目にするたびに、エレメントの繊細さと壁一面に彫り尽くされている様の壮麗さに感動。その伝統的な文様をモチーフにつくったパターンのエレメントです。タイの歴史タイの美術様式 は日本にとってあまり馴染みがないもののとても奥深いものがあります。(タイの歴史と美術様式のPDF形式)
伝統的と言っても、時代とともにエレメントに新たなモチーフが使われたり、ディフォルメの仕方が変化しているところも興味を深いところです。タイシルクをはじめとしたテキスタイルデザインや工芸デザインにも広く使われ、伝統的な文様を採用した製品は、タイ独特の雰囲気を持っています。
タイの建造物の紋様

タイシルクのデザインスタイル
タイのテキスタイルとしてもっともポピュラーなタイシルク。このタイシルクには大きく3つのスタイルがあります。
マットミー 伝統を継承し続けるイサーン(東北タイ)の特産品。綿糸のひもで縛って染めた、絞り染めの糸を使って織った布で、丈夫で丁寧に扱うと何年でも着ることができると言われています。また、マットミーの図柄は織られている地方や村により、はっきりと特徴が違うと言われています。
パーキッド イサーン(東北タイ)のほかに中部・北部タイで織られている金や絹、金糸で織り上げられた布地です。座敷用敷布、シーツや枕カバーから毛布・ショールまで幅広い用途に使われています。
パールアン 何色もの横糸を使いますが、色ごとに部分的な往復をくり返しながら模様を織っていきます。織りあがった様子はまるで水の流れのように見えることから、「パー・ナムライ(水流の意)」ともいいます。
タイの伝統紋様をあしらった現代的な洋服

映画“スリヨータイ”に見る伝統衣裳